ばかなこと、なんてない

ばかなこと、なんてない

[完結][年齢制限なし][青春]

若気の至りだと笑うその傷は、必死にもがいた過去の証
ばかなことしたねえ、と看護師さんが言った。
彼女の手首に残った四本の瘢痕。自ら傷をつけたのは十六歳の頃だった。
十六歳を思い出すとき、いちばんに浮かぶのはオリちゃんのこと。
目に見えるこの傷は「ばかなこと」だろうか。

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